【インテリア簡単ガイド】ミッドセンチュリーはこう作る|おすすめカラーコーディネートやアイテムを紹介

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ミッドセンチュリー(ミッドセンチュリーモダン)は、1940年代から1960年代に欧米で生まれたデザインスタイルに由来します。このインテリアスタイルは1970年代には斜陽期を迎えていましたが、80年代にこの時代への関心が戻り始め、1990年代になる頃にはますます人気を博し現在に至っています。

20世紀の中ごろに栄えたデザインスタイルでありながら、その魅力は現代の住空間でも色褪せることなく輝いています。

また、この時期は後世に名を遺す数々の優れた家具デザイナーが活躍しました。シンプルで洗練されたデザインを提案し、その作品は今日でも我々にインスピレーションを与えて続けています。

ミッドセンチュリースタイルの特徴

ミッドセンチュリーは、シンプルで機能的なデザイン、当時の新素材を採用したデザイナーズ家具、そして未来志向の要素を組み合わせたもので、現代のインテリアデザインにおいても人気があります。

シンプルで洗練されたデザイン

ミッドセンチュリースタイルは、シンプルなデザインが特徴です。無駄な装飾を省き、ミニマルな要素で構成された空間を重視します。家具は使いやすく、実用的なデザインが採用されます。

全体的にオレンジやブラウン系

レンガ、石材、木質の壁・床・天井の部分があるなど、自然のものを取り入れる傾向にあります。木質素材は深い色のものが多く、部屋のイメージは全体的にオレンジや茶色系になります。

曲線的なフォルム

ミッドセンチュリースタイルは、自然の曲線や形状を尊重します。家具や建築要素には、流線型や曲線的なフォルムが多用され、人間工学に基づいたデザインが取り入れられます。

アイコニックな家具デザイン

ミッドセンチュリースタイルのデザイナーたちは、新しい素材や技術に対する興味を持ち、FRPやプライウッドなど自由な造形を可能にする素材が一部で使用されました。それらの新素材と、従来からの素材をうまく組み合わせてアイコニックな家具を次々に生み出しました。

鮮やかな色使い

ミッドセンチュリースタイルは、鮮やかな色使いを取り入れることがあります。特にオレンジやマスタードイエローなどのビビッドなカラーが用いられます。

ミッドセンチュリースタイルにおすすめのカラーコーディネート

ミッドセンチュリースタイルのインテリアには、シンプルで洗練された雰囲気を保ちながら、ビビッドなアクセントカラーを取り入れることで活気と魅力を加えられるものがおすすめです。

ベースカラー

ベージュ

自然の温かみを感じさせるベージュは、木材の質感や天然素材と相性が良く、アクセントカラーとの調和も取りやすいです。

ブラウン

自然素材を重視するミッドセンチュリーにおいて、アースカラーであるブラウンなどを基調にしたテイストはマッチします。

アクセントカラー

マスタードイエロー

ビビッドなマスタードイエローは、ミッドセンチュリースタイルのアクセントとしておすすめです。木製の家具と組み合わせると、温かみと活気が生まれます。

ティールブルー

落ち着いたティールブルーは、ミッドセンチュリースタイルの中で海や自然の要素を思わせるアクセントカラーとして効果的です。

オレンジ

フレッシュなオレンジは、ミッドセンチュリースタイルの特有のエネルギーを引き出すために使えるアクセントカラーです。特に木材や中性色の背景と組み合わせると、魅力的なコントラストが生まれます。

ダークグリーン

豊かな自然の雰囲気を引き出すために、ダークグリーンは素晴らしいアクセントカラーです。木の色合いと調和し、ミッドセンチュリースタイルの中でリラックスした雰囲気を演出します。

ミッドセンチュリースタイルにおすすめしないカラーコーディネート

次に、おすすめしないカラーコーディネートをいくつかお教えします。ミッドセンチュリーの特性に合ったバランスの取れたカラーコーディネートを目指しましょう。

カラフルな柄の過剰使用

ミッドセンチュリーは、他のインテリアテイストと比べて多色使いしやすいテイストですが、過剰に多用することは避けましょう。シンプルさを大切にするスタイルですので、カラフルな柄を使用する場合は、控えめな量やミニマルな柄を選ぶことで、インテリア全体の調和を保つことができます。

一貫性のない色選び

ミッドセンチュリースタイルでは、色の一貫性が重要です。バラバラな色をランダムに組み合わせると、統一感が失われる可能性があります。代わりに、調和する色パレットを選びましょう。

過剰なメタリックカラー

メタリックカラーはミッドセンチュリースタイルに取り入れることもできますが、過剰な使用は避けましょう。シンプルで自然な質感を保つために、メタリックカラーはアクセントとして適度に使用することが大切です。

ミッドセンチュリースタイルにおすすめのアイテム

ミッドセンチュリースタイルのインテリアには、シンプルで洗練されたデザインの家具やアイテムがよくマッチします。また、当時の名作家具を取り入れることもとても良い選択です。

名作家具

イームズの「シェルチェア」や「ラウンジチェア」、イサムノグチの「コーヒーテーブル」、サーリネンの「チューリップチェア」など、ミッドセンチュリースタイルのアイコン的な名作家具を取り入れてみましょう。カラーも豊富ですのでお部屋のいいアクセントになりますよ。

ユーズド感のある素材

レンガや石材、木質材など、ユーズド加工されたヴィンテージ感のあるアイテムは、ミッドセンチュリーと相性がとても良いです。

シンプルな照明

ペンダントライトやフロアランプなど、シンプルで洗練されたデザインの照明器具を選ぶと、ミッドセンチュリースタイルの雰囲気を強調できます。アルネ・ヤコブセンやジョージ・ネルソンなど、この時代の有名デザイナーの照明器具を選ぶのもグッドです。

ウォールアート

グラフィックなプリントや抽象的なアートなど、壁に飾るアート作品もミッドセンチュリースタイルに合ったアクセントとなります。

【番外編】あえて、あざとくハズす!

あえて調和しないアイテムを取り入れることで、アクセントや興味深い対比を生み出すことができます。あなたの個性を取り入れて、アザトカワイイ空間を作ってみましょう。

注意点

あくまでもワンポイントで取り入れましょう。“さりげなく”が大事ですよ。

エキゾチックなテキスタイル

ミッドセンチュリースタイルは一般的に自然な色合いを重視しますが、エキゾチックなテキスタイルや柄を取り入れることで、興味深い対比を生み出せます。

ファンキーなアクセサリー

鮮やかな色や大胆な柄を持つファンキーなアクセサリーを取り入れることで、空間にエキセントリックなアクセントを加えることができます。

スクエアなアイテム

ミッドセンチュリーの家具は曲線や丸みが多いので、直線や角ばった形のアイテムを組み合わせると、モダンな雰囲気を演出することができます。

今回は、ミッドセンチュリーについて解説しました。

シンプルと洗練が融合した空間を生み出すミッドセンチュリーテイスト。

大戦の影響を色濃く受けながら、3次元の曲面成型が可能になったプライウッドや自由な形を作れるFRPなどの登場により、これまでにないデザインが可能になりました。その自由で身体にフィットする有機的なフォルムのデザインは現在でも人気を博しています。

アイコニックな家具や自然素材、ユーズド感のあるデザイン要素が、どこか懐かしく、そして温かく感じられるテイストに仕上がるでしょう。