【厳選】カッコよすぎる部屋の名前 7選

まめ知識

住宅の間取りには、“リビング”や“キッチン”など聞き馴染みのある部屋だけではなく、聞きなれない特殊な部屋が設けられていることがあります。

そんな部屋をうまく採用すれば、家のアクセントになり生活が豊かになること間違いなしです。

今回は、そういった”家のアクセントになる部屋”をいくつかセレクトして解説したいと思います。

参考までに、私の個人的なおすすめ度もお教えしますね。

カッコよすぎる部屋の名前

アティック

屋根裏部屋のことです。アティックルーム、グルニエなどとも言うようです。

収納スペースとしてだけでなく、子供部屋や書斎、アトリエとして利用されることも多い部屋です。

おすすめ度:★★☆☆☆

アティックは、屋根裏部屋をおしゃれに“言い換えただけ”です。

個人的なおすすめ度はそんなに高くありません。天井が低いので使う用途が限られますし、温熱環境は悪い(夏はめちゃ熱い!)です。

何となくで採用することはおすすめしませんが、こう使うんだ!という目的がしっかりあれば採用してもいいのでは。

ヌック

こじんまりとした隠れ家のような居心地のよいスペース、または小規模な部屋のこと。

おすすめ度:★★★★★

ヌックは、はじめから取り入れようと思って設計するのではく、設計する過程で生まれることが多いのではないかと思います。

語弊を恐れずに言えば「部屋名をつけるほどでもないちょっとしたスペースがあるから、とりあえずヌックにしとこ」みたいな。

そう考えると設計者目線で言えば便利な部屋ですね笑。

個人的には、ヌックのような“部屋の余白”みたいな空間こそ生活を豊かにすると思っていますので、おすすめ度は高いです。

猫がお気に入りの居場所を何ヶ所か持っているように、人も家の中にお気に入りの居場所をいくつか持つべきで、ヌックはそれに適した空間と言えます。

マッドルーム

英語で「mudroom」と表記し、日本語に直訳すると「泥の部屋」となります。その名のとおり、汚れた靴や服を脱ぐ場所として利用される部屋です。

シューズインクローゼットとほぼ同じですが、ベンチやコート掛けなどオープンタイプの収納を取り入れることが多いです。

おすすめ度:★★★☆☆

北米の香りを醸し出したい方には最適な空間だと思います。

カントリー調に設えても決まりますし、ジャンクっぽい雑多な感じで使ってもハマりそう。

オープンタイプの収納を採用することが多いため、飾って見せても恥ずかしくない衣服やカバンを持っている人限定の部屋です笑。

ホワイエ

ホワイエとは、暖炉や団らんの場を意味します。主に劇場やホテル、オフィスなどの公共施設で取り入れらえるゆとりの空間です。

住宅でもたまに取り入れられたりします。

おすすめ度:★★☆☆☆

採用するにはそれなりのスペースが必要です。どう使うかの明確なイメージがないと無駄な空間になってしまいます。

来客が多い家は客間代わりにするとか、一人のまったり時間を過ごす書斎的な使い方も兼ねるとか、多目的に使える部屋として採用すると良いかもしれません。

コンサバトリー

ガラス張りのサンルームを指します。

もともとはイギリスで普及した、植物を冬の寒さから守るために設けられた温室のことです。

おすすめ度:★★★☆☆

コンサバトリーは、新築時に間取りに取り入れる場合と、後からテラスを増築する場合とがあると思いますが、今回は間取りの話なので前者と想定します。

太陽の暖かな光がタイル張りの床に差し込み、お気に入りの観葉植物を優しく照らしている…その横で紅茶を嗜むワタシ…想像しただけでいけ好かない光景ですが、良いんじゃないでしょうか。

実際のところ、採用できるかどうかは敷地や周辺環境によります。

コンサバトリーを設けたことでリビングに光が届かないのでは良くないですし、ガラス張りでなおかつ土間ときたら、温熱環境が悪くなりがちなのでその辺も考慮する必要があります。

ステップダウンフロア

フロアの一部分を下げて空間を立体的に演出したり、ゾーニングすることを言います。(部屋の名前とは違うのでちょっと趣旨がぶれますが、細かいことは気にするなそれワカチコ。)

例えばリビングを他の床よりも一段低くして高低差を設け、立体的に動きをつけることで意匠性を高めるような使われ方をします。

おすすめ度:★☆☆☆☆

住宅展示場のモデルハウスでよく見かけますね。

確かに一見かっこいいですが、実用的かと言われるとギモンが残ります。バリアフリーの観点からみると最悪の部類ですね。

と、酷評しましたが、家の中で高低差をつけて演出することはなかなかできませんので(他にはスキップフロアくらいですかね)面白い間取りになるとは思います。

DEN

もともと英語で動物の「巣穴」や「ほら穴」のことをいい、時に「アジト」というような意味合いで使われることもあります。

そこから転じて住宅の間取りにおける「DEN」は、「書斎」や「隠れ家」などの意味を持ち、“ちょっとした小スペース”といった空間を指します。

もともと海外では書斎や書庫として取り入れられており、特に北米ではマンションから戸建て住宅まで多くの住宅に設けられています。

おすすめ度:★★★★☆

ヌックと似ていますが、ヌックよりも居室感があるのがDENという認識で良いでしょう。北米ではお父さんの籠り部屋的な意味合いが強いようです。

お父さんの隠れ家、良いですね。

DENには、これからも全国のお父さんに優しさを与え続けてほしいです。

ただの部屋の名前とはいえ、お気に入りの名前が付いた部屋は愛着が湧くものです。

きっと、あなたの生活を豊かにしてくれますよ。