皆さまお待ちかねの「住宅省エネ2024キャンペーン」が始まりました。
「住宅省エネ2024キャンペーン」は4つの補助事業の総称ですが、その中でも特に補助率が高い「先進的窓リノベ」について、申請手続きの注意点をお伝えしたいと思います。
今回の記事はエンドユーザー向けではなく、住宅会社やリフォーム会社の実務担当者向けとなっています。
準備する資料
申請は基本的に全てWEB上で行います。
必要事項と提出書類を漏れなく準備しておけば申請自体は難しいものではありません。準備する資料が多いので、ひとつひとつ確認しながら、漏れなく揃えましょう。
必要書類一覧
全ての書類を1ファイルあたり5MB以下のデータ(JPEG、GIF、PNG、PDF)で用意します。
当たり前ですが、天地が正しくない(逆さまとか、横になっているとか)と受理されない可能性がありますので注意しましょう。
なお、「共同事業実施規約」は改訂されることがありますので、つねに最新のものを使用しましょう。
他に把握しておくべき事柄は?
必要書類だけ揃えても申請はできません。
申請時に入力する事項で、事前に準備しておくべきものを以下に記します。
お客様の「ふりがな」「電話番号」
本人確認書類などで分かればいいのですが。案外担当者しか知らない情報だったりしますよね。
建物区分と所有区分
戸建なのか、集合住宅なのかなどの建物区分や、持家なのか、借家なのかなどの所有区分の情報が必要です。
各窓の製品売価
申請時に1窓ごとの金額を入力します。契約見積書があれば良いでしょう。
各窓の製品型番
申請時に1窓ごとの型番を入力します。HPでも確認できますが、できればメーカーから当該物件の型番一覧資料を貰うようにしましょう。(メーカーが発行する「性能証明書」にも載っているはずです)
写真撮影の注意点
この補助金の一番の「キモ」となるのが提出写真です。
写真の撮り方が悪いと申請を受け付けてくれませんので注意してくださいね。
- 工事前写真と工事後写真は「同様の画角」「同様の構図」で撮影すること
- 工事前写真は、改修前の開口部全体が確認できること
- 1部位につき1写真以上撮影すること(1写真で2窓などはNG)
- 内窓設置の場合は屋内から撮影すること
- 外窓交換やドア交換の場合は屋外から撮影すること
- 外気に接することが確認できるよう撮影すること
外気に接することが確認できない写真とは、例えば、シャッターが閉まっている状態、すりガラスの窓、夜間に撮影した写真などを指します。
外の風景が見えるようにシャッターや窓を開けて撮影するなどして対応ください。それも難しい場合は、屋外からも撮影して合わせて提出しましょう。(私はこれで認めてもらえました。)
なお、一事業者につき一回だけ「工事前写真撮り忘れちゃった、ごめんなさいてへぺろ♡」が許される(免除未適用事業者の救済措置)んだそうです。
…許して良いんか?(なにか裏があるんか?)
今回は、先進的窓リノベの申請手続きと必要書類、それに係る注意点についてまとめました。
漏れなく資料を準備して、アザトク補助金を活用しましょう。