【実務担当者必見!】住宅省エネ2024キャンペーンの活用方法

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今年も住宅省エネを対象とした大型補助金が始まりますね。

その名も「住宅省エネ2024キャンペーン」!!(さすがのネーミングセンスです!)

新築案件が冷え込む中、住宅会社にとってこの手の補助金は大変ありがたい施策ですね。

とはいえ、例に漏れず“国の補助金ならでは”の分かりづらい制度設計になっているため、対応方法に苦慮している方も多いのではないでしょうか?

確かに面倒な手間は増えます。しかし、それを理由にこの補助金の活用を諦めるのはもったいなさ過ぎますので、「これだけは知っておきたい!」という重要ポイントを私なりにまとめさせていただきました。

この記事を読んでいただければ、「住宅省エネ2024キャンペーン」の制度概要が分かり、お仕事に活用できること間違いなしです。

※今回の記事はエンドユーザー向けではなく、住宅会社やリフォーム会社の実務担当者向けとなっています。

「住宅省エネ2024キャンペーン」とは

制度全体の詳細はこちら 住宅省エネ2024キャンペーンHP

「住宅省エネ2024キャンペーン」は、経産省・国交省・環境省の3省連携で行われる、住宅向けの大型補助金制度です。

以下に紹介する4つの事業の総称が「住宅省エネ2024キャンペーン」となります。

一口メモ

内容としては、2023年度の「住宅省エネ2023キャンペーン」の後継事業で、若干の変更点はありますが、ほぼ同様の補助事業と思ってもらえればOKです。

注意点

補助金の受付(交付申請)はまだスタートしていません。3月中下旬予定とアナウンスされています。また、公募要領(補助金申請の詳細)もまだ未公開です。恐らく昨年同様と言われておりますので、昨年の内容と今年度の変更点を総合的に取りまとめて本記事を作成しております。今後、内容変更となる可能性があることを予めご了承ください。

1.子育てエコホーム支援事業(予算:2100億円)  

制度の詳細はこちら 子育てエコホーム支援事業HP

こちらもさすがのネーミングセンスです。

注文住宅新築や分譲住宅購入、省エネリフォームへの補助金制度です。

2023年度は「こどもエコすまい支援事業」という名称で、3ヶ月前倒しで予算消化したほどに人気がありました。

「①新築」と「②リフォーム」の2種類に分けられます。

①注文住宅の新築、新築分譲住宅の購入       

新築への補助金制度です。

【ポイント】

  • 建てる人が自ら住む家じゃないとダメだよー
  • 18歳以下の子がいる家庭か、どちらかが39歳以下の夫婦じゃないとダメだよー
  • 契約日は何時でも良いし、基礎工事も着工済みで良いけど、その後の工事の着工は2023年11月2日以降じゃないとダメだよー
  • 分譲住宅の場合は、検査済証の発行から1年以内に契約したものが対象だよー
  • 延べ面積が50~240㎡のものが対象だよー
  • 「土砂災害特別警戒区域」とか「災害危険区域」に立地しているものはダメだよー
  • 長期優良住宅の場合は100万円の補助額だよー
  • ZEH住宅の場合は80万円の補助額だよー
  • もちろん性能を証明する認定書を取得してねー
  • ちなみに、この事業で言うZEH住宅は「断熱等級5」以上かつ「一次エネ等級6」以上を言うよーつまり再エネ(太陽光など)は無くても良いよー矛盾しててごめんねー
  • 市街化調整区域内で「土砂災害警戒区域」とか「浸水想定区域」に立地している場合は悪いけど半額にするよー
  • 基本的に早いもの勝ちだよー
  • 着工したら申請予約ができるよー活用してねー

②省エネリフォーム

リフォームへの補助金制度です。

補助対象が豊富ですが、対象が幅広すぎて逆に扱いづらい制度設計だと感じます。

【ポイント】

  • 誰でも対象だよー
  • 自分が住んでいない家でもいいよー
  • 契約日は何時でも良いけど、着工は2023年11月2日以降じゃないとダメだよー
  • 完工済みの工事も対象に成り得るよー
  • 工事前写真は必須だよー必ず撮ってねー
  • 基本的には補助額20万円までだけど、子育て世帯とか若者夫婦世帯などは補助額加算を用意しているよー
  • 省エネに効果のあるリフォーム(断熱窓改修or断熱改修orエコ設備設置)が「必須工事」だよー
  • 補助額の合計が5万円以上ないとダメだよー
  • 「先進的窓リノベ」とか「給湯省エネ」で補助を受けている場合はそれを「必須工事」とみなすよーその場合は他の工事は補助額2万円以上で良いよー
  • 「先進的窓リノベ」とか「給湯省エネ」で対象にならないグレードの設備も対象にしてるよー補助額安いけどねー
  • 工事請負契約を結んでねー注文書でも良いけど、注意点があるから確認してねー
  • 基本的に早いもの勝ちだよー
  • 着工したら申請予約ができるけど、数日で終わる工事の場合はあんまり意味ないよー

2.先進的窓リノベ事業(予算:1350億円)

制度の詳細はこちら 先進的窓リノベ事業HP

断熱窓改修リフォームに特化した補助制度です。

とにかく補助額が高額で、工事費の半額以上になることも普通です。他業界から「サッシ業界だけズルい」と文句が出ているほどの“えこひいき”っぷりです。経産省さん、サッシ業界となんかあったんスか?

なお、昨年は人気がありすぎて即在庫不足に陥り、それにビビって補助金対応を早期に終了するリフォーム業者が相次ぎ、結果、予算は少し余りました。

【ポイント】

  • 誰でも対象だよー
  • 自分が住んでいない家でもいいよー
  • 契約日は何時でも良いけど、着工は2023年11月2日以降じゃないとダメだよー
  • 完工済みの工事も対象に成り得るよー
  • 工事前写真は必須だよー必ず撮ってねー
  • 補助額200万円までだよー
  • 補助額の合計が5万円以上ないとダメだよー
  • とにかく補助額が高額だよーやばいよー
  • 内窓は去年と比べたら減額されたけど、それでも高額だよーやばいよー
  • 窓メーカーは在庫を大量に確保しているよー昨年迷惑掛けたからねーでも施工店の確保は大丈夫かなー
  • 今年から玄関ドア改修も対象にするよーでも窓と一緒にやってねー
  • 工事請負契約を結んでねー注文書でも良いけど、注意点があるから確認してねー
  • 基本的に早いもの勝ちだよー
  • 予算が無くなってきたら、より多くの人に補助金を交付するために補助額が減らされるかも
  • 着工したら申請予約ができるけど、数日で終わる工事の場合はあんまり意味ないよー

3.給湯省エネ事業(予算:580億円)

制度の詳細はこちら 給湯省エネ事業HP

高効率給湯器に特化した補助制度です。

上位グレードの給湯器でないと対象にならないため使いにくい補助金で、昨年は予算が余りました。しかし、対象商品の価格が比較的安くなってきており、補助額も増えたため、今年は人気が出そうな予感がします。

【ポイント】

  • 誰でも対象だよー
  • 自分が住んでいない家でもいいよー
  • 新築も対象だよーでも「子育てエコホームの新築」とは併用不可だよー
  • 契約日は何時でも良いけど、着工は2023年11月2日以降じゃないとダメだよー
  • 完工済みの工事も対象に成り得るよー
  • 工事前写真は必須だよー必ず撮ってねー
  • 補助額は機器ごとに決まっているよー
  • エコキュートの要件に注意してねーカタログの「2025年目標」を100%達成してたら対象だよー2017年じゃないよー
  • 電気温水器の撤去などは補助額加算があるよー
  • 工事請負契約を結んでねー注文書でも良いけど、注意点があるから確認してねー
  • 基本的に早いもの勝ちだよー
  • 着工したら申請予約ができるけど、数日で終わる工事の場合はあんまり意味ないよー

4.賃貸集合給湯省エネ事業(予算:185億円)

制度の詳細はこちら 賃貸集合給湯省エネ事業HP

2024年度からの新規事業です。

賃貸向けの補助制度で、従来型給湯器を省エネ型給湯器に交換するものが対象です。

当ブログは「家づくりブログ」ですので割愛します。(調べてません!ごめんなさい)

他にも細かな要件はありますが、とりあえず以上を覚えておけば大丈夫でしょう。

制度を正確に理解して、上手に活用してくださいね。

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