【裏ワザ】新築時のコスト削減のコツ|プランニング編

裏ワザ

「お金はかけたくないけど、理想のマイホームはあきらめたくない…!」

そんなジレンマ、家づくりを始めた人なら一度は感じるはず。だって、こだわればこだわるほど、お金ってどうしてもかかっちゃうんです。

でも実は、家づくりには「こっそりコストを抑える“裏ワザ”」があるんです。しかも、ちゃんと満足できる家を目指せるやつ!

今回はその中でも、家づくりの第一歩「プランニング」に絞って、かしこ〜く予算を節約するテクニックをまとめました。

コツを知っておけば、妥協せずに理想のおうちが手に入るかも?
あざとく、賢く!おうちづくり、始めてみましょう。

新築時のコスト削減のコツ|プランニング編

凹凸を作らない

家のカタチって、意外とコストに直結します。
なので、平面的にも立体的にも“凹凸が少ない”シンプルなカタチを目指しましょう!

理想はズバリ、「ほぼ四角の家(=矩形プラン)」です。
なぜなら、外壁や屋根の面積がぐんと減って、材料費も施工費もおトクになるから。

「え〜でも、シンプルな形って、なんか味気ないし可愛くない…」

って思いました? わかる。めっちゃわかります。
でも大丈夫!シンプルでも“見せ方次第”でオシャ見えできます。

たとえば…

  • 窓の位置やサイズをちょっと工夫する
  • シンボルツリーを一本どーんと植える
  • おしゃれな門柱をアクセントにする

こういう外構の力を借りるだけで、“アザトカワイイ家”になるんです♡

つまり、建物の形だけじゃなく外構もセットでプランニングすることが、おしゃれもコストもあきらめないコツですよ♪

直下率や耐力壁のバランスを考える

ちょっとマニアックなお話になりますが、家づくりの裏ワザとしてはかなり重要なのでご紹介します!

キーワードは「直下率(ちょっかりつ)」と「耐力壁(たいりょくへき)」。

✔ 直下率って?
1階と2階の柱や壁の位置が上下できれいにそろってるかを表す割合のこと。
この率が高いほど、建物の構造がスムーズでムダがないってことです◎

✔ 耐力壁って?
地震や風などの横からの力に耐えるための壁のこと。
基本的に、幅91cm以上で床から天井まである壁を指します。

この「直下率」と「耐力壁のバランス」がしっかりしていると、建物の構造がとっても素直&安定します。
結果として、

  • 無駄に大きな梁を使わなくてよくなる
  • 高価な接合金物や、特別な耐震部材が不要になる
  • 流通している標準サイズの木材で十分!

という、まさにコスパ最強の家ができちゃうのです。

逆に、柱や壁の位置がバラバラだったり、構造的に無理のある間取りにすると…
「強度を出すためにお高〜い部材を使わないといけない」という事態に。

つまり!

間取りを考えるとき、構造バランスまで意識できる人は超アザトイ♡
プランのかわいさと構造的合理性、両方GETしちゃいましょう♪

水周りは“ひとまとまり”にする

これはちょっとプロっぽい視点ですが、お風呂・トイレ・キッチンなどの水まわりは、なるべく近くにまとめるのがコスト削減のコツです!

なんでかって?

ズバリ、配管が短くて済むからなんです。
配管って実はけっこうお金かかるんですよ…。距離が短ければ材料費も工事費も抑えられちゃう♪

でもね、もちろんコストだけじゃないのが家づくり。

  • 「玄関にサッと手洗いが欲しい!」
  • 「寝室にこっそりパウダーコーナー…憧れる♡」

…そんな夢がある方も多いはず。
だから、水まわりをまとめるのは「できれば」の話。無理に推すわけじゃありません。

要は「夢とコストのバランス感覚」が大事ってこと。
どこをアザトク削って、どこをとことんこだわるか。

そういう取捨選択ができる人が、ほんとの意味で“かしこい家づくり”してる人です♪

軒の出は適度な寸法で

「外壁からピョコンと飛び出した屋根の部分」、これを“軒の出”って呼びます。

この軒の出、広くするとちょっぴりおしゃれ感も増すし、日差しや雨をカットしてくれるし、メリットも多いんです。

でも…!
屋根が広がる=屋根面積が増える=コストもUPしちゃうんですよねぇ。

さらに、軒を大きく出すと、屋根の“たわみ”や“重み”にも気をつけなきゃいけません。

だから、屋根を支える部材(垂木って言います)のピッチを細かくしたり、高さを増したり…って、これまたじわじわコストがかさむ原因になっちゃうんです。

なので、軒の出は600mmくらいまでの一般的なサイズに抑えるのがおすすめです◎

とはいえ!軒の出が大きいと、夏の日差しを遮ったり、外壁を雨から守ってくれたりする嬉しい機能もあるので、一概に「小さければいい」ってわけじゃないのが悩ましいところ。

ここでもやっぱり、ポイントは「自分が何を重視するか」。
コストを抑えたいのか、機能性を優先したいのか――そのあたりをしっかり考えて選ぶのが、アザトク家づくりのカギです♪

そのドア、本当に必要ですか?

建具っていうのは、お部屋とお部屋を仕切るドアとか引き戸のこと。

この子たち、実は意外とお高いんです…!
1本で数万円数十万円とかザラ。正直、地味にコストかさむポイントなんですよね。

じゃあ「建具、減らせば節約になるんじゃ?」って思いますよね。
でもこれ、案外見落としがち。

たとえば、寝室の中にあるウォークインクローゼット
その入り口にドア、ほんとに必要ですか?

寝室ってすでにプライベート空間です。
だったらクローゼットの中がちょっと見えてたって、そんなに困らないんじゃないかな〜?と思うんです。

もちろん、「全部の収納にドアはいらない!」っていう極端派もいます。
ロールスクリーンでゆるっと隠すって方法もありますしね。かわいいファブリックを使えば、むしろおしゃれかも♡

とはいえ、居室(リビングとか寝室とか)のドアを無くすと…

  • 空調が効きにくくなったり
  • 音や視線が気になったり

といったデメリットもあるので注意です!

というわけで、建具は“自分の暮らし方に本当に必要か?”を考えて、「なくせるとこは思いきってナシにしてみる」くらいが、アザトク家づくりの秘訣です◎

外壁の出隅は少なく

家の外壁にできる角の部分のこと、専門用語で「出隅(ですみ)」って言います。
この“すみっこ”が、実は…地味にコスト高めなパーツだったりします。

最近の家ってサイディング(外壁パネル)を使うのが主流なんですが、この出隅部分には専用の「出隅材」っていう部材が必要で、それが結構お高いんです…。

じゃあ、どうすればいいの?
→ 答えはシンプル!家の形をなるべく四角く、凹凸少なめにすること!

あと、外観にアクセントをつけたくて「ちょっと壁を出っ張らせようかな〜」ってなること、ありますよね?
あれ、「フカシ壁」って言うんですけど、これも出隅を増やす原因になります。

もちろん、家の顔になる道路側の面にフカシ壁を入れるのは、デザイン的にアリだと思います◎

でも、裏側や目立たない面にまでフカシ壁を付ける必要、ほんとにある…?

見えないところは潔くシンプルに!
アザトク家づくりは、“見せるとこだけ盛る”のが正解♡ですよ。

平屋は割高になる

「平屋ってなんだか憧れる♡」
「でもコストが高いって聞いたことある…?」

はい、実はそのウワサ、ちょっと本当なんです。

家づくりでコストの大きな割合を占めるのが、「基礎工事」と「外装工事(特に屋根!)」なんですが…

平屋だと、この基礎と屋根の面積がめちゃくちゃ広くなるんです。

さらに、平屋は基本的に部屋を横に並べていくスタイルなので、どうしても廊下が長くなりがち

廊下のぶん、床面積も建築費もじわじわ増えていく…というわけです。

だからといって、「平屋は贅沢だからムリ!」って即決するのは、ちょっともったいない。

平屋には生活動線のラクさとか、メンテナンス性の良さなど、コスト以上の魅力がたくさんあります。

予算とのバランスを見ながら、「平屋ってアリかも♡」っていう気持ちは、大事にしてくださいね。

今回は、新築コストをちょっぴり節約できちゃう「プランニング編」のコツをご紹介しました。

おうちづくりは、全部を叶えようとするとお金がいくらあっても足りません

でも大丈夫。
ちゃんと優先順位を決めて、必要なものとそうでないものを見極めることで、「これはいる」「これは削れる」がアザトク選べるようになります。

賢く、でもちゃっかり可愛く♡
そんなおうちを目指して、一歩ずつ進んでいきましょうね。

筆者:ともぴ(一級建築士/インテリアコーディネーター)
「家づくりは、賢く・楽しく・ちょっとあざとく」をモットーに、失敗しない家づくりのヒントをブログで発信中。