おうちづくり、ついに着工!
いよいよ「基礎工事」が始まると、なんだかそわそわしてきませんか?
「ちゃんと進んでるかな…?」
「このままじゃ欠陥住宅になっちゃうかも…!?」
なんて、ちょっと心配になる気持ちもすごーく分かります。
だって、基礎はおうちを支える一番大事な部分ですもんね。
中には、「自分の目で現場をチェックしなくちゃ!」と思う方もいるかもしれません。
でも、ここでひとつアザトイ提案♡
実は…工事中の現場をガッツリ監視するのって、あんまりおすすめしません。
というのも、職人さんの立場からすると、
「お施主さんがずっと見てる…(ヒィッ)」ってなると、妙に緊張してしまって、逆にミスの原因になることも。
職人さんたちが、いつも通りのリズムで丁寧に作業できる空気感って、すごく大事なんです。
だからこそ、「全部おまかせ♪」でもなく、「ずっと見てる!」でもなく、
“ちょこっと顔出し”くらいが、いちばんアザトイ♡ちょうどいいんです。
たとえば――
「こんにちは〜!お疲れさまです♪」
「暑い中、ありがとうございます♡」
って、ひと声かけるだけでOK。
人ってね、ちょっと感謝されるだけで「よし、この人のためにちゃんとやろう!」って思える生き物なんです。
かわいく、やさしく、さりげなく。
「信頼してるけど、ちゃんと見てるよ♡」っていう絶妙なスタンスが、一番うまくいくと思います。
ということで、このブログでは「技術的なことを自らチェックすることはやめて、根本的なことや会社の体制的な部分をチェックする」ことをおすすめしたいと思います。
基礎工事のアザトクチェックする方法
「第三者機関の基礎検査はありますか?」と聞いてみよう
「基礎工事、ちゃんとできてるかな…?」
現場を見に行っても、正直、配筋(はいきん)とかコンクリートとか、素人にはよくわからないことも多いですよね。
でも、大丈夫!
そんなときは、プロの第三者の目で見てもらえば安心感はぐーんとアップ♡
実は最近の住宅会社さんは、“基礎の配筋検査”を第三者機関が行うのがほぼ標準なんです。
というのも、住宅会社のほとんどが加入している「住宅瑕疵(かし)保険」の加入条件に、この検査が含まれているから。
つまり、「第三者機関による配筋検査」は、今や“やってて当たり前”の検査ってこと!
「第三者機関の基礎検査って、ありますか?」
この質問、さらっと聞くだけで、住宅会社のスタンスが見えてきます♡
たとえば、こんなお返事なら安心です◎
- 「もちろん、保険法人の検査がありますよ」
- 「うちは供託なので保険検査はないけど、同等の第三者機関の検査をしてます」
でももし…
「うちは社内検査があるので、第三者機関の検査はやってません」
なんて言われたら、ちょっとだけ慎重モードに切り替えて。
にこっと笑いながらでもいいので、こう聞いてみましょう♪
「住宅瑕疵保険に加入していないんですか?」
「配筋検査、第三者機関にお願いしたいんですけど…♡」
ちなみに、保険法人の検査は“保険抜き”でも検査だけお願いできることもあります(有料だけど)。
他にも、検査をしてくれる第三者機関はたくさんありますし、普通の住宅会社なら、
「はい、当社で手配できますよ〜」とか、
「お客様でご手配いただいても大丈夫ですよ!」
なんて、協力的な対応をしてくれるはずです♡
もしも、もしもですよ?
「第三者機関の検査はできません!」
なんてハッキリ拒否されたら……
ちょっと身の振り方を考えた方がいいかも。
だって、“やって当然”の検査を拒否するって、それ、怪しすぎません?
そんな会社、アザト可愛く付き合える相手じゃないかも…💔
保険法人の配筋検査を過信してはいけません。検査員にも当たりハズレがあります。検査の信頼性は検査員の質により変わりますので、絶対大丈夫とは言えないことを覚えておきましょう。
ユンボ運転手のヘルメット着用状況を見よう
地面をザクザク掘る小型のショベルカー、通称「ユンボ」。
現場で見かけるとちょっとテンション上がっちゃう重機ですが…
実はこれ、運転する人にはちゃんとヘルメットをかぶる義務があるんです!
でもね……たま〜にいるんですよ。
ヘルメット、かぶってない人。
「えっ?今どきそんなことある?」って思いますよね。実際、他の業界の方から見たらびっくりされるかもしれません。
でも、悲しいことに住宅業界では、まだ100%ルール徹底!とはいえないのが現状なんです。
もちろん、ここ十数年でかなり改善されてきましたし、ちゃんとしてる会社さんが増えてるのも事実。
だけど、もし現場でヘルメット未着用でユンボを運転している職人さんを見かけたら……
その会社、ちょっと気をつけた方がいいかもしれません。
だって、命に関わる安全対策をおろそかにする会社が、
おうちの大切な部分をきちんと作ってくれるって、ちょっと思えないですよね。
もちろん、そういうときも注意の仕方はアザトく♡
「今日は暑いですね〜!あれ?ヘルメットって今は無しでも大丈夫なんですか?」
みたいに、軽〜く聞いてみるだけでも、会社の反応でいろいろわかるかも◎
安全意識の高さ=信頼できる住宅会社のバロメーター。
かわいく気づいて、かしこく選んでいきましょ♡
コンクリート打設時の天気を確認しよう
お家の基礎になるコンクリート。
これを流し込む「打設(だせつ)」という作業の日取りは、とっても大事なんです♪
なぜかというと……
お天気によって、コンクリートの扱い方や仕上がりが変わってくるから!
というわけで、工事が始まったらぜひ住宅会社さんに、
「コンクリートの打設って、いつの予定ですか?」と聞いてみましょう♡
大雨の場合 | 基本NG! 水分量が崩れて、しっかりしたコンクリートにならない可能性が。延期してもらいましょう! |
小雨の場合 | むしろウェルカム♪ 夏場なら特に、乾燥しすぎを防いでくれる救世主です。 |
曇りの場合 | ベストコンディション♡ 気温も安定していて、打設日和といえるお天気です! |
晴れの場合 | 乾燥注意報⚠ 日差しでコンクリートの表面だけ急に乾いてしまうと、ひび割れ(クラック)の原因に。 →シートなどでちゃんと養生されてるか、こっそり見ておきましょう♪ |
「打設した数時間後に大雨降っちゃった!」という場合は、そこまで心配しなくてOK◎
コンクリートは乾いて固まるんじゃなくて、化学反応でじわじわ固まっていくんです。
チョット専門的な質問をしてみよう
おうちづくりって、つい全部プロにお任せしちゃいがち。
でも、ほんの少しだけ専門用語を覚えて、住宅会社さんに“それっぽい質問”をしてみると……
\\ 住宅会社がドキッとします♡ //
まさに、建築版・吊り橋効果?
「このお客さん、ただモノじゃないぞ…」って思わせられたら、こっちのものです笑
おすすめの質問①「立ち上がりのかぶり厚って何ミリでしたっけ?」
「かぶり厚(あつ)」とは、コンクリートの表面から鉄筋までの距離のこと。
・立ち上がり部分 → 40mm以上
・地面との接地部分 → 60mm以上
と、ちゃんと基準があるんです◎
基礎の耐久性に関わるめちゃ重要ポイントなので、ここを聞かれて慌てる会社だったら…うーん、ちょっと不安かも?
おすすめの質問②「鉄筋が錆びているのですが大丈夫ですか?」
えっ、サビってヤバいんじゃ?って思っちゃいますよね。
でも実は、表面に軽〜くサビが出てるくらいの鉄筋の方が、コンクリートと絡みやすくて、むしろ強度アップ⤴って説もあるんです♡
「これは表面の軽度なサビで、強度には問題ありません」なんて返してくれる会社なら、信頼度もアップ♡
おすすめの質問③「コンクリートの呼び強度を教えてください。」
これはちょっぴり上級者向けだけど、「おっ、この人わかってるな…!」と思わせるには効果バツグン。
呼び強度とは、生コンを発注する時に指定する強度のこと。
図面に「Fc24」と書かれていたら、呼び強度はそれよりちょい高め(たとえば27N/mm²とか)になるのが普通なんです。
このあたり、スムーズに答えてくれる会社だと安心感アリ♡
以上の3つの質問を投げかけてみましょう。
こんな質問をサラッと投げてみれば、住宅会社の中であなたの存在は確実に浮上♡
無事に「変に知識を持った面倒くさい客」と認定されることでしょう。
一番あざとくて、でも一番賢いのは、“知識で差をつけるお客さん”です♡
夕方に道路の状況をチェックしよう
基礎工事が始まると、どうしても出てきちゃうのが「土」「泥」「石ころ」…。
重機で掘ったり運んだりするので、現場周辺の道路が汚れてしまうのは仕方ないことです。
でもね、
\\ それをそのまま放置して帰るなんて、絶対NG! //
道路は「みんなのもの」。工事で出た汚れは、その日のうちにしっかりお掃除するのがプロの仕事です◎「来たときよりも美しく♡」が基本ルールですからね。
ふつうは、
・泥を水で流したり
・飛んだ砂や石をほうきで掃いたり
最後にひと手間かけて、キレイにしてから帰るのが当たり前。
この「当たり前のこと」がきちんと守られているか、夕方の現場を、ちょっとだけ見に行ってみましょう♡
もしも道路がドロドロのままだったら、つい住宅会社に電話したくなっちゃいますが――ちょっと待って。その前に、
あなたがホウキを持って、シャシャッと掃除しちゃいましょう✨
そして…
「道路が汚れていたので掃除しました♡ By 施主」
と書いた張り紙を、そっと現場に貼っておくのです。
次の日、それを見た現場の人はきっと…ドキドキしてくれるはずです笑
これはある意味、
\\ あざとくて最強のチェック方法♡ //
現場がきちんとキレイに保たれているかどうかって、実はその会社の“現場力”を見抜くチャンスでもあります。マナーや配慮がちゃんと行き届いている現場は、仕上がりも期待できちゃうもの。
「夕方のおさんぽがてら、ちょっと現場チェック」
おうちづくりを楽しむ“賢くてあざとい施主”の習慣、はじめてみませんか?♡
今回は、基礎工事のチェックポイントをいくつかご紹介しました!
大事なのは、
\\「任せきりにはしないよ♡」という空気感 //
技術的なことはもちろんプロにおまかせするけれど、「素人なりにちゃんと見てますよ〜」というスタンスを見せておくと、現場にもピリッと緊張感が生まれます◎
ちょっとイヤな言い方をすると、「信頼はしてるけど、信用まではしてないよ♡」ってことです笑
あざといくらいがちょうどいい。
大切なおうちですから、ちょいちょい現場をのぞきに行くくらいがちょうどいいのです。
今回の記事を参考に、“あざとく、かしこい施主”として、楽しく家づくりを進めていきましょう♪
筆者:ともぴ(一級建築士/インテリアコーディネーター)
「家づくりは、賢く・楽しく・ちょっとあざとく」をモットーに、失敗しない家づくりのヒントをブログで発信中。