洗面化粧台って、家族全員が毎日、しかも一日に何度も使う場所。
朝のバタバタした時間、もしその洗面台が「なんか使いにくい…」なんてことになったら、それだけでテンションだだ下がりです。
逆に、使いやすくて機能的な洗面化粧台だったら?
それだけで1日のスタートがスムーズになって、ちょっと気分が上がると思いませんか?
今回は、住宅設計のプロである私が、失敗しない洗面化粧台の選び方をこっそり(?)お教えします。
新築を考えている方も、リフォーム予定の方も、ぜひ参考にしてみてください。

大前提:見た目よりも「使いやすさ」重視!
まず何より大事なのは、“オシャレ”よりも“使いやすさ”!
見た目で個性を出したくなる気持ちはわかります。でも、洗面台で主張しすぎると、後々後悔することも…。
“推し”は別のところで表現して、洗面化粧台はあくまで「日々の快適さファースト」で選ぶのが、アザトく賢い選択です◎
洗面化粧台を選ぶコツ
国内大手メーカー品を選ぼう

TOTO、LIXIL、パナソニック、クリナップ…聞き慣れた名前ですが、実はすごく安心。
品質も安定、価格もこなれていて、何よりアフターサポートが充実しているので、何かあったときも安心です。
海外製のおしゃれなデザインに惹かれる方もいますが、メンテナンスのしやすさまで含めて考えると、やっぱり国内大手がベストです。
ワイドは広いものがグッド

歯ブラシ、石けん、コップ…地味に“置きたいもの”が多いのが洗面まわり。
横幅が狭いとすぐごちゃつくし、朝の取り合いになりがちです。
家族の人数が多いなら、ダブルボウル(2つの洗面ボウル)や、洗面台2台並べも視野に入れてみてください。
「洗面渋滞」が回避できるだけで、家庭内平和度がグッと上がります。
汚れに強いものを選ぼう

歯磨き粉がピュッ、化粧水がポタ…洗面台って思ってる以上に汚れます。
だからこそ、汚れに強く、サッと拭くだけでキレイが保てる素材を選ぶのがおすすめ。
面倒なお掃除の時間を減らせたら、心の余裕もちょっと増えるかも?
三面鏡はマスト

横からも後ろからも顔が見える三面鏡は、本当に便利。
ヘアセットやメイクのクオリティが一段アップすること間違いなしです。
しかも、鏡の裏に収納があるタイプなら、見た目スッキリ&収納力アップで一石二鳥!
洗面所でも“隠す収納”が叶えば、生活感が出にくくなって◎
扉グレードは低いランクで十分

メーカーによっては、何種類もの扉柄を用意している場合があります。そして、派手な柄ほどグレードが高い(価格が高い)設定になっています。
洗面室って基本的には家族しか使いませんよね。
だから、扉のデザインにお金をかけすぎるのは、ちょっともったいないかも。
シンプルなデザインでも、タオルや石けんボトルでアクセントを加えれば、ちゃんと「好き」が詰まった空間になります。
どうしても推しデザインの化粧台を採用したい場合は、玄関横の手洗いスペースや、主寝室のパウダーコーナーに使うのが◎
収納力はしっかりチェック!

これは洗面室全体で考えればOKですが、部屋がコンパクトで収納スペースを設けられないようなら、化粧台そのものの収納力が大切になります。
洗面室って意外とモノが多い。
タオル、洗剤、ヘアアイロン、スキンケア用品、ドライヤー…とにかく収納が命!
洗面化粧台本体の収納力はもちろん、吊り戸棚や収納棚との組み合わせも検討して、「どこに何をしまうか」までイメージして選びましょう。

洗面化粧台は、一日に何度も使う場所。
だからこそ、毎日の小さなストレスを減らしてくれる“機能性”をしっかり重視して選びましょう。
見た目はそこそこ、使い勝手は最強!
そんなバランスのとれた洗面化粧台を選べば、あなたの暮らしはもっと快適に、もっとご機嫌になります◎
“アザトく、賢く”選んで、後悔ゼロの洗面空間を手に入れましょう!
筆者:ともぴ(一級建築士/インテリアコーディネーター)
「家づくりは、賢く・楽しく・ちょっとあざとく」をモットーに、失敗しない家づくりのヒントをブログで発信中。