
2026年の窓リノベ、見た目は継続。でも中身は別物です。
「窓の補助金、今年もあるの?」
あります。でも、去年と同じ感覚で触ると普通に損します。
2026年も実施される「先進的窓リノベ事業」。
一見すると継続施策ですが、中身はしっかりアップデートされています。
この記事では、
・制度の全体像
・昨年からの変更点(ここが本質)
を、プロ目線で整理していきます。
先進的窓リノベ2026事業の概要
対象となる建物
今回の対象は以下の通り。
- 既存住宅
- 既存非住宅(条件あり)
⚠ 非住宅は条件付き(かなり重要)
非住宅で対象になるのは、
「第一種・第二種低層住居専用地域に建築可能なものに限る」とされています。
つまり、小規模店舗や保育園、老人ホーム、学校などは対象になる可能性があります。一方で大規模商業施設や工業用途の建物なんかは基本対象外です。
「非住宅OK=何でもOK」ではないので要注意。
補助対象者
以下の方が対象です。
- 住宅所有者
- 所有者の家族
- 賃借人
- 管理組合
- 大家 など
※窓リノベ事業者と工事請負契約を締結することが条件
対象工事
性能要件を満たした登録製品を使用した断熱改修が対象。
- ガラス交換
- 内窓設置
- 外窓交換(カバー工法・はつり工法)
- ドア交換(※窓と同時申請が必須)
申請条件
昨年同様に、1申請あたり補助額が5万円以上必要です。
少額工事だけでは対象外になるので注意しましょう。
スケジュール
- 工事着手:2025年11月28日以降
- 予約受付:2026年3月31日〜(〜11月16日まで)
- 交付申請:2026年3月31日〜(〜12月31日まで)
※予算上限に達し次第終了
今年は非住宅が加わったため、予算の消化スピードが読めません。とりあえず「年末まである」は信用しない方が安全です。
補助額(上限)
住宅
- 上限:100万円/戸
(※昨年は200万円なので、しれっと半減です)
非住宅【今年の最大トピック】
- 延床240㎡以下:100万円/棟
- 延床240㎡超:1,000万円/棟
1000万円。完全に別ゲームです。
住宅が上限100万円に対して、一定規模以上の非住宅は桁が一つ違う補助金。
ただし繰り返しですが、用途制限(低層住居専用地域で建てられる用途)がありますのでご注意ください。ここを外すと、ゼロ円です。
工事ごとの補助額(戸建住宅の場合)
代表的な内容を整理しました。
1. ガラス交換(1枚あたり)
既存サッシを活かし、ガラスのみを交換する工事です。
| 性能区分(グレード) | 特大(G) | 大(L) | 中(M) | 小(S) |
|---|---|---|---|---|
| P(SS) | 78,000円 | 52,000円 | 32,000円 | 11,000円 |
| S | 53,000円 | 35,000円 | 23,000円 | 7,000円 |
| A | 41,000円 | 27,000円 | 18,000円 | 5,000円 |
2. 内窓設置(1箇所あたり)
既存窓の内側に、新しく窓を取り付ける工事です。
※2026年事業より、内窓設置における性能区分「A」は補助対象外となりました。
| 性能区分(グレード) | 特大(G) | 大(L) | 中(M) | 小(S) |
|---|---|---|---|---|
| P(SS) | 140,000円 | 89,000円 | 58,000円 | 36,000円 |
| S | 76,000円 | 52,000円 | 34,000円 | 22,000円 |
3. 外窓交換(1箇所あたり)
古い窓を枠ごと、あるいは枠の上から新しい窓に交換する工事です。「カバー工法」と「はつり工法」で補助額は共通です。
| 性能区分(グレード) | 特大(G) | 大(L) | 中(M) | 小(S) |
|---|---|---|---|---|
| P(SS) | 302,000円 | 229,000円 | 156,000円 | 92,000円 |
| S | 202,000円 | 153,000円 | 104,000円 | 62,000円 |
| A | 174,000円 | 133,000円 | 92,000円 | 54,000円 |
必要書類
申請には以下が必要です(PDFまたはJPEG)
- 共同事業実施規約
- 工事請負契約書
- 性能証明書
- 工事写真
- 工事前(全箇所・カラー)
- 工事後(全箇所・カラー)
- 工事着手が確認できる写真(※予約申請時のみ必要)
- 本人確認書類
- 不動産登記事項証明書(補助額30万円以上)
写真不備は普通に不採択になりますのでご注意ください。
昨年からの主な変更点
① 補助上限の引き下げ
- 200万円 → 100万円
② 非住宅が対象に追加
ただし用途制限あり(ここ重要)
③ 特大サイズの新設
大開口窓に有利
④ 内窓の要件厳格化
Aグレードが対象外
⑤ 還元期限の明確化
補助金は交付から2ヶ月以内に還元必須
⑥ 増築部分が対象外に
“ついで補助金”は終了
まとめ(最重要ポイント整理)
2026年の窓リノベはこうです。
👉 「対象は広がった。でも、中身はシビアになった」
特に重要なのはこの4つ:
- 戸建は上限100万円に縮小
- 内窓Aグレードは対象外(性能重視へ)
- 増築NGで使い方が限定
- 非住宅240㎡超は最大1000万円(ただし用途制限あり)
この最後が、今年の“勝ち筋”でしょう。条件にハマる人は、住宅とは別次元の補助金が動きます。
補助金は「情報格差ゲー」です。
あざとく、かしこく取りにいきましょう。
筆者:ともぴ(一級建築士/インテリアコーディネーター)
「家づくりは、賢く・楽しく・ちょっとあざとく」をモットーに、失敗しない家づくりのヒントをブログで発信中。


